【小説の書き方】基礎の基礎!
【小説の書き方】ということで、今回は基礎的な小説の決まり事を紹介していこうかと思います。
というのも最近小説家になろうやマグネットで作品を読み漁っていたところ、小説を書く時の基礎的ルールを守れていない方が少し多いなと感じたのです。せっかく内容も凝っていて、面白い作品だというのに暗黙の了解ともいえるこのルールを守れていないとそれだけ過小評価される可能性があります。
基礎的ルールを守る理由
基礎的ルールと書いて≪暗黙の了解≫とも読めるこの常識ですが、守らなければいけない理由としてはずばり作品の価値が下がってしまうからです。
いくら面白いストーリーで物語進められていたとしても――たとえどれだけ個性的なキャラがそろっていても、これが守れていないとそれだけで大きな原点になってしまう。web小説の場合だったらそれだけで読まれなくなってしまうかもしれないのです。それは新人賞においても同じことでルール違反は問答無用で一次審査落ち。一次審査を落とされる7割の理由は募集要項ミスと基礎的ルール無視とか聞いたことがありますので※この情報は正しくないかもしれないのでw 信じないでくださいm(__)m ともかく、それだけ重要ということでございます。
まぁこんなことを偉そうに騒いでいる自分もウェブサイトの基礎ルールのようなものは守れていないのでしょうけど(笑)
小説に多用する記号
読者に与えられる情報が文字しかない小説ではいくつかの記号を用いて心理、状況を伝えたりします。
その中でもとくに有名なものが「」、…、―、です。※左から順番に鍵かっこ、三点リーダー、ダッシュとよみます。
【鉤かっこ】
かぎのように直角に曲がっていることが名前の由来と呼ばれており、会話や特に注意すべき語句を示すのに用いるらしいです。ちなみに、鉤のように曲がっていることが鉤かっこの条件のためどの種類を使っても原則問題ないんだとか。「」でも『』でも【】でも問題はないんだそうです。
【三点リーダー】
三点リーダーのリーダーとは約物(やくもの)のことです。約物とは文章の記述に用いる記号のことを言います。一応三点リーダーと同じようなもので二点リーダーというものがあるそうです。
これらを文章中で使う場合には二倍三点リーダーや二倍二点リーダーと言い、リーダーを二つつなげて使用します。海外ではピリオドを三つ並べて三点リーダーを呼ぶことも多く、省略という意味を持っています。具体的な使い方としてはイメージ通り沈黙や間延びを現すときに使います。
沈黙を現す三点リーダーは四つつなげなくてはいけません。
…× ……〇 …………〇(沈黙)
【ダッシュ】
英語などでは『つまり』という意味を持つこの記号も三点リーダーと同じように必ず偶数分だけ使わなければいけません。小説の中では主人公の心の声などを書くときにも使うことができます。
―× ――〇
【感嘆符】
忘れてはいけない感嘆符です。感嘆符とはエクスクラメーションマークやクエストチョンマークなどのことを言います。よく私たちがビックリマーク! だとかクエスチョンマーク? などと言っているあれです。実はこれにも決まりがありまして感嘆符の後は一文字分開けなくてはいけないのです。
ビックリマーク!だとかクエスチョンマーク?など×
ビックリマーク! だとかクエスチョンマーク? 〇
小説の書き方
当たり前の話ですが、小説は地の文と会話文が積み重なることで完成していきます。
そこで重要になっていくのが一時下げです。話の流れが変わるたびに段落下げを行うのは当たり前ですが、実は会話文以外の文章は一文字下げるという約束があるのです。
まぁこれに関してはいろいろな意見があるのですが、やっておいて損はないかと思います。現在のライトノベルは下半分を隠していても読めるといわれているぐらい段落分けが多いので段落の定義も薄くなってきています。ですからそこまで気に病むことではないといえばないのですが、新人賞などに応募する際はこだわっておいた方がいいかもしれませんね。
感想
現在のライトノベルは見やすさを優先していく傾向にあります。そうでなくても小説のルールを守るというのは序盤で述べたように重要なわけでして。それはweb小説においても全く同じだと思います。ですが、web小説の場合、サイトの仕様により小説的なルールをむしろ見ずらいと感じる作者様もいらっしゃるようで、そのような方たちは工夫に工夫を重ね、あえて三点リーダーではなく中点を使ったりもしています。ですので、アドバイスを行う際にはしっかりと事情を考えてからにしましょう。