【小説の書き方】書籍化したいなら守ってくれ! 小説の基礎ルールを再確認

今回は特別に外注ライターである雪原灯さんに小説のルールについての記事を書いていただきました(^▽^)/
管理人が書くよりも細かく、的確な小説の基礎ルールなどがまとめられいますのでぜひ最後までお読みくださいm(__)m

※この記事では雪原灯の個人的な呼称として『…』のことを『三角リーダー』と表記していましたが、正しい表記は『三点リーダー』となるため修正しました。

◇タイトル

書籍化したいなら守ってくれ…!

◇プロフィール

外注ライターとしてSS、時には超長編ゲームシナリオなどを書きながら、アマチュア校閲として合同誌の校閲作業にも携わっている。
校閲の代表作品は「百合アンソロジーInnocence vol.1~vol.4」

◇基本を知ろう

①句点に注意!

=例文=

「あーあ、つまんないなぁ。」

(今のままで本当にいいのだろうか。)

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ネット小説を見ていて、一番多いミスがコレ!
カギカッコやカッコの末尾に、句点を付けてしまうのはダメなんです!!

行動の終着・内容の切り替え・主語の交換などの、一つの区切りとして使う句点。
「会話文末も内容の転換だから、句点を付けるべきじゃん」と思われる方もいるのでしょうが、書籍化するうえでは絶対にやってはいけないことなんです。
もし、会話文を内容の転換と捉え、一つの区切りを打ちたいとすれば、以下のようにすれば大丈夫です。

=例文=

彼が起きると私は「おはよう、よく眠れたかな」。そう呟いた。

====

つまり、カギカッコの後に句点を打つんですね。これならお咎めはありません。

②記号に注意!

=例文=

今日はなんていい日なんだ!僕はそう思った。

====

なにも間違いがないように見えるこの文章ですが、実はミスが隠れています。
これもネット小説ではよくみかける間違いです。
途中まではちゃんと出来ているのに、うっかりミスで…なんてことも!

そう、これは記号(!、?、★など)の後に一文字の空白がないんです!

=修正=

今日はなんていい日なんだ! 僕はそう思った。

====

これが正しい文章になります。
会話文でも同じように、とにかく記号が入ったときは一文字空ける!

覚えておきましょう。

ただし、ここで注意してほしいのは、カギカッコ・カッコ前や改行前の記号には適用しません。
ですから、以下の文章はすべて正しいということになります。

=例文=

「素敵だわ! これが私の姿よ!」

(今日も我慢しよう。きっと明日には迎えがくるはず!)

僕らは重大なミスを犯していたのだ!
それはつまり、僕らが僕らでない証明を施したのだ。

====

③三点リーダーに注意!

「三点リーダーってなに?」という方がいるかと思われますが、心情文で心の彷徨いを表したり、曖昧に濁したりするときに使われる「…」これです。

=例文=

この状況をどうすれば…

====

いろんな場面で三点リーダーを使いますが、キチンと使えていますか?
これはあくまで小説を執筆する際に気を付けるべき点なので、この記事では守っていません笑

実は、三点リーダーはその数が、2の倍数でなければならないのです。

「え、何言ってるの?」

はい、では用例を見てみましょう。

=用例=

正:あ……(三点リーダーが2個)
誤:あ…(三点リーダーが1個)

正:あ…………(三点リーダーが4個)
誤:あ………(三点リーダーが3個)

====

お分かりいただけましたか?

三角リーダが偶数であれば正しいのですが、うっかりミスやおそらくルールを知らず、奇数や偶数が入り混じっている物もありますね。
三角リーダは「間」を表現し、その数はその間にかかった時間だ!なんて方もいらっしゃいますが、どんなに三角リーダを打ったとしても、その個数は偶数にしてください!

同様にダッシュ(――)を偶数にしなければなりません。

=用例=

正:――その時だった。(ダッシュが2個)
誤:―その時だった。(ダッシュが1個)

====

PCやスマホに搭載されているキーボード辞書などに「ダッシュと打ったら、――」「リーダと打ったら、……」が変換エリアに表示されるようにしてもいいかもしれませんね。

◇おさらい

この記事では、小説を書く際の基本的なことをまとめました。
ここでは用例を出しながら、主なルールを紹介しましたが、まだまだ気を付けなければいけないルールがたくさんあります。

「小説 ルール」と検索すれば、まとめているサイトが数多とありますから、一度調べてみてはいかがでしょうか?

それではおさらいです。

①カギカッコ・カッコ内の最終文末に句点はNG
②記号(!、?、★など)の後は一文字空白、ただしカギカッコ・カッコ内の最終文末や改行前の文末には適用しない
③三角リーダ(…)とダッシュ(―)は必ず偶数個入れる

作品がどんなに面白くても、ルールが守られていない作品は評価されません。
コンテストや小説賞で見てもらいたいと思うならば、最低限のルールは守りましょう!

ルールを守って楽しい執筆活動を!

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【小説の書き方】書籍化したいなら守ってくれ! 小説の基礎ルールを再確認” に対して1件のコメントがあります。

  1. 日野 より:

     正確に言うとルールではなく、慣例というべきかな。絶対に守らなければいけないと、明確に決められているわけではありません。

     ただこれは、先人達が読みやすさを追求し続けて、「こうした方がいい」と見つけたものなので、これに則る方が洗礼された文になるのは確かでしょう。
     我流の天才がいたとしてもこれを知ることにより、ますます磨きがかかるだけで、損をすることはないと思われます。

     あえてこのルールに喧嘩を売っていくスタイルだとしても、基本を知らずにいきなりオリジナルのオンパレードは自殺行為だと、肝に命じておきましょう。

    1. nushi より:

      コメントしていただきありがとうございます(^▽^)/
      そうですね。ルールとは少し違うかもしれませんm(__)m
      この恒例を守っていないと、どれだけ面白い小説であっても読まなくなる人がいると聞いたものでして、それは少しもったいないなーと思い記事にさせていただきましたm(__)m

    2. 雪原灯 より:

      この記事を書いた雪原灯と申します。
      この度は記事を読んで頂きありがとうございます。

      当方、普段は合同誌校閲を主にやっており、小説の書き方を統一するという点において「ルール」という言葉を用いました。

      おっしゃる通り、様々な作品がある中で、柔らかな意味でのルール(慣例)を逸脱した作品もありますが、こちらとしては「わざと」逸脱する行為は作者さんの個性として認めざるを得ません。
      個別の校閲ではそのあたりを重視して、やらせて頂いております。

      今回の記事は、駆け出しライターの方に向けたメッセージとして、基本を知ろうという意味を込め、ほぼ義務であるというような口調で書かせて頂きました。
      ただ、思いのほか反響がよく、プロの方まで巻き込んでしまっているようで、誤解を招くような記事になってしまったことについては今後の反省点とさせて頂きます。

      改めて、この記事を読んで頂き、またご指摘頂きありがとうございました。

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